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●半導体チップの搬送 選定条件:qワーク :半導体チップ     寸法:8mm×8mm×1mm、質量:1g  w真空側配管長:1m  e吸着応答時間:300msec以下  1.真空パッドの選定   qワークの大きさから、パッドの径を4mm(1個)とします。   wP.880の計算式から、リフト力を確認します。      W=P×S×0.1×1/t  W=1g=0.0098N      0.0098=P×0.13×0.1×1/4  S=π/4×(0.4)2=0.13cm2      P=3.0kPa          t=4(水平吊上げ)    計算結果から、−3.0kPa以上の真空圧力であればワークを吸着可能と判断できます。   eワークの形状および種類から、      パッド形状:平形溝付      パッド材質:シリコーンゴム    を選びます。   r以上の結果から、真空パッドの品番はZP3-04UMSとなります。 2.真空エジェクタの選定   q真空側配管容積を求めます。    チューブの内径を2mmと仮定すると、配管容積は次のとおりです。     V=π/4×D2×L×1/1000 =π/4×22×1×1/1000     =0.0031L w吸着時の漏れ(QL)はないものとして、P.884の計算式から、吸着応答時間を達成させるための平均吸込流量を求めます。     Q=(V×60)/T1+QL=(0.0031×60)/0.3+0=0.62L    P.884の計算式から、最大吸込流量Qmaxは     Qmax=(2〜3)×Q=(2〜3)×0.62       =1.24〜1.86L/min(ANR) となり、真空エジェクタの最大吸込流量から、ノズル径0.5が使用可能と判断できます。 使用する真空エジェクタをZXシリーズとすると、代表型式ZX105□が選定できます。 (使用条件に合せて、使用する真空エジェクタのフル品番を決定してください。) 3.吸着応答時間の確認 選定した真空エジェクタの特性から、応答時間の確認を行います。 q真空エジェクタZX105□の最大吸込流量は5L/min(ANR)ですので、P.885の計算式から、平均吸込流量Q1は、次の ようになります。   Q1=(1/2〜1/3)×エジェクタの最大吸込流量    =(1/2〜1/3)×5=2.5〜1.7L/min(ANR)  となります。 w次に、配管による最大流量Q2を求めます。配管のコンダクタンスCは、選定グラフeから  C=0.22が求まります。P.885の計算式から配管による最大流量は次のようになります。   Q2=C×55.5=0.22×55.5=12.2L/min(ANR) eQ2よりQ1が小さいので、Q=Q1となります。  よって、吸着応答時間は、P.885の計算式より   T=(V×60)/Q=(0.0031×60)/1.7=0.109秒   =109msec  となり、要求仕様である300msecを満足することが確認できました。 7 真空用機器の選定例 機種選定方法 891 ZK2 ZQ ZR ZA ZX ZM ZMA ZL ZH ZU ZYY ZYX ZP3 ZP2 ZP ZPT ZPR ZP2V SP ZCUK AMJ AMV ZH -X185 関連 機器 ZFA ZFB ZFC XT661