【DO!BOOK・ページリンク】
2-m27-49   14 / 34

BOOKをみる

10秒後にBOOKのページに移動します


シリンダの作動特性に関する用語説明 (1)ピストン始動時間(start up time) 電磁弁を通電(非通電)してから、シリンダのピストン(ロッド)が動き始めるまでの時間。正確な判定は、 加速度曲線の立ち上がりで行います。 (2)全ストローク時間(full stroke time) 電磁弁を通電(非通電)してから、シリンダのピストン(ロッド)がストローク終端に到達するまでの時間。 (3)90%出力時間(90% force time) 電磁弁を通電(非通電)してから、シリンダ出力が理論出力の90%に到達するまでの時間。 (4)平均速度(mean velocity) 「全ストローク時間」でストロークを割った値。シーケンスダイヤグラムにおいて、「全ストローク時間」の 代用表現として用います。 (5)最大速度(max.velocity) ストローク中に発生するピストン速度の最大値。図1の場合は「終端速度」と等しい値となります。図2の ように、飛び出しやスティックスリップが発生する場合には、かなり大きな値を示します。 (6)終端速度(stroke end velocity) シリンダのピストン(ロッド)が、ストローク終端に到達するときのピストン速度。調整式クッションをも つシリンダの場合は、クッション入口におけるピストン速度をいいます。クッション能力の判定および緩 衝機構の選定に用います。 (7)衝突速度(impact velocity) シリンダのピストン(ロッド)が、ストローク終端あるいは任意位置において外部ストッパに衝突すると きのピストン速度。 (参考) 平衡速度:十分に長いストロークのシリンダをメータアウト駆動すると、ストローク後半は等速運動状態 となります。このときのピストン速度は、供給圧力や負荷にかかわらず、排気回路の有効断面積S[mm2] とピストン面積A[mm2]だけに依存し、平衡速度=1.9×105×(S/A)[mm/s]により概算されます。 注)これらの定義は、当社の「機器選定プログラム」と整合しています。 全ストローク時間 ピストン 始動時間加速度 速度 時間 0 0 90%出力時間 排気室圧力 供給室圧力 ストローク 終端速度 図1 全ストローク時間 ピストン始動時間 加速度 速度 時間 0 0 0 最大速度 90%出力時間 排気室圧力 供給室圧力 ストローク 終端速度 図2 エアシリンダ駆動システム 全ストローク時間および終端速度 前付39