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エアシリンダの機種選定手順 空気消費量の求め方/グラフ20、21の見方 グラフ20を用いて、エアシリンダの空気消費量を求める。 1分間当たりの総空気消費量を以下のように求めます。 所要空気量の求め方/グラフ22の見方 グラフ22を利用して、エアシリンダの所要空気量を求める。 空気消費量は、シリンダを使用した装置において、切換弁が作動する度にシリンダ内やシリンダと切換弁間の配管内 で消費される空気量で、コンプレッサの選定・ランニングコストの計算に必要となります。所要空気量は、所定の負 荷を所定の速度で作動させるために必要な空気量で、F.R.L機器や上流配管サイズの選定に必要となります。 シリンダの空気費量と所要空気量を求めます。 手順 4 シリンダの空気消費量と所要空気量 手順1 手順2 手順3 手順3 〈グラフ20〉シリンダの空気消費量(1往復分) 2000 1500 1000 500 400 300 200 150 100 50 40 30 20 15 10 54 3 2 1.5 1 0.6 5000 4000 3000 2000 1500 1000 500 400 300 200 150 100 50 3000 2000 1500 1000 500 400 300 200 150 100 50 40 30 20 15 10 54 3 2 1.5 1 0.5 0.4 0.3 0.2 0.15 0.1 0.05 0.04 0.03 0.02 0.015 0.01 3000 シリンダストローク mm 空気消費量L(ANR) 空気消費量L(ANR) 使用圧力MPa 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 300 250 200 180 160 140 125 100 80 63 50 40 32 25 20 16 10 6 300 250 200 180 160 140 125 100 80 63 50 40 32 25 20 16 10 6 チューブ内径    【mm】 ご注意:コンプレッサは、空気圧の温度低下、漏れ、中継機器での消費など を考慮し、上記の総空気消費量よりも十分に余裕のある吐出量のも のを選定してください。(参考:1.4倍を最低限とし、必要に応じさ らに余裕をとってください。) q使用圧力(斜線)とシリンダストロークとの交点を求め、そこ から垂直に縦線を上げます。 w使用するシリンダのチューブ内径(斜線)との交点より、横(右 でも左でも可)に見てエアシリンダの1往復に要する空気消費 量を求めます。 グラフ21を利用して、チューブまたは鋼管の空気消費量を 手順1と同様に求めます。 q使用圧力(斜線)と最大ピストン速度の交点を求め、そこから 垂直に縦線を上げます。 w使用するシリンダのチューブ内径(斜線)との交点より、横(右 でも左でも可)に見て所要空気量を求めます。 例)チューブ内径50mmのシリンダを圧力0.5MPa、速度500mm/s で動かす時の所要空気量は? 見方:使用圧力0.5MPa→最大ピストン速度500mm/s→チューブ内径 50mm→所要空気量350L/min(ANR)が求められます。 1.使用圧力0.5MPa→シリンダストローク600mm→チューブ 内径50mm→空気消費量≒13L(ANR) 2.使用圧力0.5MPa→配管長2m→内径6mm→空気消費量≒0.56L (ANR) 3.総空気消費量=(13+0.56)×10×5=678L/min(ANR) 例)チューブ内径50mmストローク600mmのエアシリンダ10本を 使用圧力0.5MPaで1分間に5往復させるときの空気消費量は? (シリンダ〜切換弁間は内径6mmのチューブ2mで配管)  (エアシリンダの空気消費量+チューブまたは鋼管の空気消費量)  ×1分間当たりの往復回数×シリンダの使用本数  =総空気消費量〔単位:L/min(ANR)〕 2 Best Pneumatics 前付36